|
by 有吉
|
|
−はじめに− 有吉@フィギュアの写真を取り始めて早.....11年かい....そうか、そんなになるか。 管理人のいちさんから、「写真のことについての問合せが多いので、前にフリートークに書き込まれた文章を纏めても良いですか?」 というメールをいただきました。 それなら纏めるだけじゃなくて、ちょっと体系立てて説明した方が、わかりやすいかな...と思って、加筆してみることにしました。 ただ、私は写真を正式に勉強したことはありません。 加えて、スケート以外の写真は、殆ど撮りません。 リンクにいるカメラマンの人や、写真を撮る友人等から、聞いたこと教わったことなどの、 とても偏った知識であることを最初に申し上げておきます。
|
大原則はフラッシュオフができるカメラです。
フラッシュの事は、いろんな所で問題になってますが、いまだに撲滅にはいたっていないようで....あんな広い所で、フラッシュ炊いても無意味なのよ...ということをまず理解しましょう。
「人があんなにやっているんだから、少しぐらい自分がやったって....」精神や、
「キス&クライはもう演技が終ってるんだから、フラッシュしたって、大丈夫よ....」精神
(その回りに、まだ演技前の別の選手がいるって事がわからんのか!)
等、マナーを自分勝手に曲解するする人がまだまだ多いですね。
あと、フラッシュオフできるカメラを持ちながら、その方法を知らない人も多いですね。
カメラを買ったら、マニュアルぐらいは読みましょう。
一眼レフのカメラじゃないとダメ?という質問も良くありますが、
それにこだわる必要はないと思います。
ただ、演技の写真を撮ろうと思ったら、望遠は最低でも200は欲しいですね。
それ以下だと、よほどリンクサイドの近い席でないと、選手は豆粒になります。
今は、コンパクトカメラと一眼レフの境が値段的にも、性能的にも近くなっていると思います。
ただ、一眼レフの方か、後でレンズを買い直したり色々できるので、これからもスケート写真(に限らず色々な写真)を撮る可能性が大きければ、一眼レフを買った方がお得だと思います。
そんな事もありません。
確かに後述するシャッタースピードというものは、レンズの明るさに左右されます。
でも、それがすべてではないです。
ただ、自分のレンズの明るさがどの程度の物なのかは是非把握して下さい。
現在、私には「素人にこんな機材はもったいない」と言うようなカメラセットが揃ってしまいました。(投資した金額は......恐くて出してない)
でも最初の5年は、父の持っていた1眼レフ入門機に210mmのf5.6というレンズで撮ってました。
それでも、この程度の写真は撮れます。
(右写真 90年世界選手権ペトレンコ)
私はフジのASA800を使うことが多いです。他の会社のフィルムはあんまり使いません。でも、これは好みの問題なので、回りにはコダック愛好者もいっぱいいます。
高感度のフィルムの方がいいの?という質問も多いですが、スケートの写真を撮るのにASA1600や3200は要りません。私は真っ暗にピンスポットなんて時には仕方なく1600を使いますが、それ以外は800で充分。
1600や、3200になると、写真のシャープさがなくなってしまうので、(人の輪郭とかがきれいに出ない)私は好きじゃないです。
明るくてシャッタースピードが出るリンクだったらASA400で撮ることもあります。
この前の大阪プール(エキジビション)は、400を持って行かなくて本当に後悔しました。ASA800でシャッタースピードが1/1000出るなんて....明るい!!
昔はASA800なんてフィルムはなかったので、どんな暗いリンクでもASA400で撮ってました。それでもなんとかなります。
名古屋も明るいリンクです。ASA400でもそれなりの写真は撮れると思います。 あとは、自分の腕次第。
とにかく、写真は数撮って慣れるのが一番いいから、高いフィルムでおそるおそる撮るよりも、多少の無駄や、暗さは覚悟の上でどんどんシャッターを押した方が上達します。 それにネガフィルムで撮っているなら、多少の暗さは現像で補正できます。
リンクに行ったら、まずする事があります。
一眼レフのカメラの場合、まずモードをプログラムにしてファインダーをのぞきます。
シャッターを半押しにすると、絞りとシャッタースピードがファインダー内に見る筈です。
4.5とか5.6とか出ているのが絞り、180とか250とか500とかでるのがシャッタースピードです。絞りは、数が少ない方が明るい。シャッタースピードは数が多い方が速いと覚えて下さい。(250なら1/250秒でシャッターを切るということ。)
リンクも場所によって明るさがちがいますから、できればリンクの色々なところで試してみて下さい。それでシャッタースピードが350とか、500とかが出ていたら、その
ままプログラムでとっても大丈夫です。シャッタースピード優先で撮るなら、大きい数字の方に合わせます。
低い数字(180以下ぐらい)が出るようなら、シャッタースピード優先で、250-350に合わせて撮ります。
これが基本です。
後は撮影する人の腕の世界です。
よく、撮った写真がほとんどボケていた...という話を聞きます。
私も良くボケ写真を撮ります。(これだけやっていても、0になるということはありません。)そのぼける原因を、シャッタースピードが遅いから、明るいレンズでないからぼけるんだ...と思い込む方が多いようです。
確かにそれも原因にはなりうるのですが、1/250ぐらいのシャッタースピードがあれば、スピンやジャンプを撮ろうとしない限り、ある程度の写真は撮れる筈です。
では、なぜボケるのか。
最大の原因は"手ぶれ"でしょう。
カメラのシャッターを押す時に、カメラ自身が動いてしまうということです。軽いコンパクトカメラに慣れていて、重い一眼レフを持つと、最初はどうしても多くなります。
これの予防には、撮る時にはカメラをしっかり持って脇をしっかり絞めて撮影すること。
自分の経験から言うと、舞い上がって枚数をいっぱい撮影した時に限って、手ぶれは多くなります。
手ぶれ防止に一脚を使うという手もありますが、入門機クラスの軽い一眼レフだと、かえって一脚が邪魔になるように思われますので、あまりお勧めしません。
それから、手ぶれではなく、ピントがぼけている可能性もあります。
これにはカメラのオートフォーカスの性能が大きく左右します。いくらオートフォーカスと言っても、動いているものに合わせるのにはある程度の限界もあるわけで....。
例えば、フォーカスを中央に合わせるモードにして、ダンスやペアを撮った時、
二人の間のフェンスに、ピントが合ってしまうなんてことは良くあります。
それから、遠くから近寄ってくる状態よりも、近くから遠くに行く方がピントの合うスピードが速いなんてこともあります。
ただ、これはカメラのメーカーや機種の性能によって、色々違うと思うので一概に言えることではありません。持っているカメラの性能をしっかり把握することが大切です。
私が最初に持ったカメラは、オートフォーカスの機能がスケートのスピードに追いつかなかったので、結局フォーカスは手動であわせていました。
もう随分前の話ですが....。
あと、これも性能の話ですが、カメラはシャッターを押してから実際に写真が撮れるまでに、ほんの少しですがタイムラグがあります。だからステップのターンなどを撮って、顔が向いている時を撮ったはずなのに、おしりが映っていたなんて事が起こります。
これは、カメラを使い込んで、どのくらいの時に押せば良いかを感覚で覚えていく....それしかありません。
会社の写真部の先輩からの受け売りによると、高価なカメラ=シャッターを押してから本当に写真が撮れるまでのタイムラグが少ない=見た瞬間により近い写真が撮れる...ということなのだそうです。(この言葉につられて、私はEOS1を買いました....)
まあ、それ以外の機能の違いも色々あるのだと思いますが。
良い写真になるかどうかは、この現像にかかっています。何も言わずに現像に出すことだけはやめましょう。
まず言う言葉は、「青色を抑え目にあげて下さい。」です。
氷はどうしても、青っぽく写るので、それを補正するだけで、顔の影とかがある程度補正されます。
たまに真駒内のように、ライトの色が赤っぽいとかでその色を抑え目してもらう時もありますが、名古屋や大阪のリンクなら青の補正だけで大丈夫。
それから、リンクが暗くて、シャッタースピード優先で撮って露出が足りないかも...という時は「明るめにあげて欲しい」とお願いします。
確実にしたかったら、前に撮った写真で気に入っている物を見本として付けて、「このくらいの色合いにあげてください」と頼むのもOK。
普通、色補正してもらって、気に入らなかったらやり直してもらえます。あまり、いい顔しないお店もありますが....。だから、現像に出すお店の人とは仲良くなることをお勧めします。
私の場合出す量が半端じゃないので、(NHKで4-50本WORLDだと8-90本)すぐ覚えてくれるのか、行くと、「いつもの通りでいいですか?」と聞いてくれるようになってます。そうすれば、ちょっと無理なお願いもしやすいですね。
(ちなみにちゃんとしたカメラやではなく、コンビニの同時プリント0円なんて所に出しています。)
新しい所に初めて出す時は、一度に全部出さずに、とりあえず一本出して、きれいに出来上がるか確認するのもいいと思います。
|
−最後に− 写真をはじめた頃、菅原さん(知る人ぞ知るカメラマン。フィギュアを撮らせたら、日本で一番上手い人だと思います。)に言われたのは、 「カメラをのぞいて、被写体(スケーター)の全身が、ファインダーにきっちり収まる写真が撮れるように努力をしろ。」 ということでした。 その教えいまだに守っています。トリミング無しでバランスが良い写真。それを撮るのが目標です。 |
開設日 99.11.03
無断転載・複写を禁止します。
更新日 99.11.03
Texted by 有吉 : mail to art@da.airnet.ne.jp